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好評を頂いているアクアドリルEXフラットについて、いくつかお問い合わせをいただいています。
その中からご紹介します。 ◆ 質問1 ドリル径とシャンク径が同じサイズのものを購入しましたが、段が付いています。径は違うのですか? 上図はドリル径とシャンク径が同じサイズの画像です。A,Bの2カ所に段が付いているように見えます。 ◇ 回答1 上図のドリル径とシャンク径は同じです。 Aは、ドリルバックテーパの段です。 ドリルは先端からシャンク側に向かってバックテーパが付いていて、直径が小さくなっていきます。加工した穴の側壁のこすりを小さくするために設けられています。 Bは、見る方向によって段が付いているように見えるだけで、実際には段はありません。 ドリルは外周部にマージンといって円筒部を残していますが、その円筒部の幅が小さいためにマージンを見逃して段が付いているように錯覚するのです。 ◆ 質問2 前加工がいらないドリルとのことなので、1発で穴加工をしたいと考えています。どれくらいの深さまで加工できますか。 溝長いっぱいまでの穴深さでも加工できますか。 ◇ 回答2 穴加工深さの推奨は直径の2倍までです。それ以上の穴あけはおすすめできません。 アクアドリルEXフラットのねじれ角は20°です。一般的なドリルよりもねじれ角が弱くなっています。 ねじれ角が弱いと切りくずのリフト作用(切りくずを排出する能力)が弱くなります。 直径の2倍以上の穴あけの場合には、切りくず処理に注意しながら加工する必要があります。 また、上図のCの範囲は、急激にドリルの溝ポケットが狭くなります。 切りくず処理、クーラントの供給からみて、この範囲が加工穴の中に埋もれるような使用方法は避けなければなりません。
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| ドリル::アクアドリルEXフラット | 2010年04月01日 02:40 PM | |