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高硬度材を高硬度材専用ドリル(アクアドリルハード)で加工した場合と汎用的な超硬コーティングドリルで加工した場合の等寿命線図で比較してみます。
等寿命線図については「ドリルの等寿命線図」を参照ください。 図を比較して見ると、工具寿命は明らかにアクアドリルハードの方は高いのですが、汎用ドリルも高硬度材であっても切削条件が適切であれば加工は可能であることがみられます。 しかし、その適用切削条件は狭い範囲に限られます。 被削材の形状やクランプの状態によって、切削条件を調整しなければならない状況にあっては、適用切削条件から外れるケースも考えられます。 ところが、アクアドリルハードであれば、その適用範囲が広いため、ドリル性能を十分に生かすことが可能になります。 等寿命線図が緩やかで適用範囲が広いと、安定した使用ができます。 言い換えると特定の切削条件下で高い工具寿命であっても、その等高線図が急峻で偏ったものは、使い勝手のよくないドリルとなります。 アクアドリルハードは、高硬度材において、広範囲な条件で安定した高い性能を発揮できるといえます。 注意:従来超硬コーティングドリルはアクアハードドリルよりも穴深さが浅く、止まり穴のために抜け際の大きな衝撃もない有利な条件であり、割り引いて比較する必要があります。 アクアドリルハードの寸法表はこちらから
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| ドリル::アクアドリル | 2012年06月29日 12:14 PM | |