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CC1 カタログの切削条件の通りに加工するとエンドミルがすぐに折れた カタログに記載するのは推奨条件ではありません。基準切削条件です。基準切削条件では以下を想定しております。実際に使用される状況によって、切削速度、送り速度の調整、切り込み量の増減をしていただく必要があります。 基準切削条件では以下を想定しております。 1.エンドミルは最小限の突き出し長さ(刃長のぎりぎりまでチャッキング)で十分に把握能力のあるチャックで保持されている 2.被削材は基準切削条件で加工しても切削抵抗による振動が発生しないようなクランプがなされている 3.加工される被削材の切削条件に適する能力・剛性を保持した工作機械が使用されている 4.刃先から排出される切りくずがエアーブローやクーラントによって適切に除去されている 5.最初の切り込み時、コーナ、隅部の加工の際に、実際の刃当たり送り量が過大、過小にならないようなパス設定が行われている CC2 SCM440調質材にハイスラフィングエンドミルを使用しているが、工具寿命が短い 硬度が高い場合には、超硬エンドミルのGS MILLラフィング/GSRE、GS MILLラフィングラジアス/GSRE-Rをおすすめします。 CC3 加工中に折れることがある。折れる前に再研削したいが、再研削の目安となるデータはないか? 切削条件、被削材の被削性、使用機械などによっても左右されます。加工データをとって管理されることをおすすめします。被削材の仕様変更があった場合は、同等材であっても被削性が変わり、工具寿命も変わることがあります。 CC4 ポケット粗加工でラフィングの寿命が短い 立型のポケット加工では、エアーやクーラントをつかっても切りくずが排出しにくくなり、切りくずの再切削、噛み込みなどによるチッピング、欠けなどが発生する場合があります。特に高能率加工が可能なGS MILLラフィングなどの切りくずは、見かけ上の体積が小さくて重いため、深いポケット加工ではその傾向が大きくなります。切りくずが除去されやすいように送り速度を下げて、切りくずの大きさ、厚みを小さくする必要があります。 CC5 加工面が倒れる。エンドミルにテーパがつけられているのか? エンドミルには、テーパ、バックテーパはついていません。ただし、外径許容差の範囲以内で、かつ外径許容差の1/2以下の正テーパがついている場合があります。 加工面の倒れは、切り込み量、送り速度、エンドミル径などを変えて調整してみてください。 CC6 ハイスエンドミルは加工すると倒れる。超硬エンドミルに変えれば倒れがなくなるか? 倒れはなくなりませんが小さくなります。構造材の材料特性として縦弾性係数(ヤング率)があります。超硬はハイスの2~3倍高くなります。つまり、倒れは1/2~1/3に減ずることになります。切削抵抗は切り込み量と送り量(一回転で1刃が削る体積)で大きく左右されますが、超硬エンドミルはハイスエンドミルと比較して、切り込みを小さくして高速で加工する切削条件を設定しております。硬くて欠けやすい材料的な事情もありますが、そのような加工方法が、超硬は倒れない、という印象を与えるのかもしれません。 エンドミル / 選定 / 切削条件 / 不具合 / その他 エンドミルQ&Aメニューに戻ります。
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| よくあるお問い合わせQ&A | 2009年01月09日 09:10 AM | |