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BE1 アクアドリルEXフラットの溝長は直径の4倍以上ある。どれくらいの深さまで可能か? 穴加工深さは直径の2倍までです。 ステップ加工で3Dまで可能ですが、切りくず処理に注意が必要です。 アクアドリルEXフラットは、ねじれ角が弱いため、一般的なドリルよりも溝の切り上がりの(不完全溝)範囲が長くなっています。不完全溝の範囲は、切りくずの排出性が非常に悪くなります。 AQDEXZ / アクアドリルEXフラットの穴あけ深さはどれくらい?も参考ください。 BE2 傾斜角によって切削条件をどれくらい下げなければならないのか アクアドリルEXフラット傾斜面加工の設定切削条件にて加工事例を紹介しています。平坦面の切削条件を基準とした低減率を目安にしてください。 BE3 半割り加工ができますか 可能です。 平坦面の切削条件を基準として、切削側を70%に、送り速度を20%に下げる必要があります。 「アクアドリルEXフラット傾斜面加工の設定切削条件」を参照ください。 BE4 アクアドリルEXフラットとアクアドリル底刃付き3フルートの使い分けは? アクアドリル底刃付き3フルートは穴位置精度、穴寸法精度が要求される場合で、下穴や鋳抜き穴が施されている場合におすすめします。アクアドリルEXフラットは座ぐり穴、傾斜面の穴、タップ下穴におすすめです。 BE5 アクアドリルEXフラットで穴が拡大した。 アクアドリルEXフラットは先端角が180°であるために、自己求心性はありません。 設備、加工条件等において、回転中のドリルが振れ回りやすいと、食い付き時にその振れをドリルが拾ってしまうことがあります。食い付き時からドリル刃先がガイドされるまでインチングすることで加工が安定することがあります。詳しくはこちらへ BE6 アクアドリルEXフラットでステンレス鋼(SUS304)の加工はできませんか おすすめしません。 BE7 なぜ穴加工をスムーズに行えるのですか?先端がフラットでは、コーナ部の強度が弱くなりませんか? 開発設計に当たって、穴あけ性能を下げないで切れ味と刃物強度のバランスを徹底的に吟味しました。座ぐりカッタは存在しますが、完全フラットなドリルは存在していませんでした。NACHIはドリルに拘っています。 BE8 通常の穴加工もアクアドリルEXフラットの1本で済ませることができますか 刃先強度を保持するためと180°フラットにするためにドリルのねじれ角を弱くしています。ねじれ角を弱くすると切りくずのリフト作用(ドリル溝を通じて切りくずを排出させる能力)は小さくなります。一般的な穴加工ならば、アクアドリルEXスタブに敵いません。 BE9 円筒の通し穴加工において、内側のばり処理に困っています。アクアドリルEXフラットは有効ですか ばりを小さく抑えることが可能です。入口傾斜面の加工と同様に、出口側の傾斜面もアクアドリルEXフラットの性能を十分に発揮します。 アクアドリルEXフラットのバリ対策の出口側45°傾斜面をご覧ください。 アクアドリルEXフラット加工事例 3も参照ください。 全般 / ドリル / 選定 / 切削条件 / 不具合 / その他 ドリルQ&Aメニューへ戻ります。
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| よくあるお問い合わせQ&A | 2010年11月07日 02:13 PM | |
エンドミル編のQ&Aコーナを正式立ち上げました。
ドリル編に引き続き、エンドミルについての質問をQ&A形式でまとめさせていただきました。 ご利用ください。 エンドミル、エンドミル加工についてのQ&Aは こちらから ドリル・エンドミルの寸法、用途からの検索は こちらから なお、技術的なご質問、お問い合わせはフリーダイヤルやメールでも受け付けております。 フリーダイヤル 受付時間9:00~17:00 0120-714159 なお、12:00~13:00、土・日、祝日は休まさせていただいております。 メールはこちらから
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| よくあるお問い合わせQ&A | 2010年03月17日 11:12 AM | |
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CA1 座ぐり加工でフラットな面が要求されている。底刃クリアランスのつけていないエンドミルはないか? すべてのエンドミルに1~3°程度のクリアランス角がつけてあります。座ぐり加工にはアクアドリルEXフラット/AQDEXZをおすすめします。 CA2 エンドミル加工で研削仕上げのような加工面粗さ精度を確保したい。 極ショート刃長の4枚刃エンドミルGSX MILL4枚刃1D/GSX4C-1Dをおすすめします。剛性が高く、耐摩耗性に優れているため加工面精度が良好です。 CA3 ボールエンドミルとラジアスエンドミルはどのような使い分けがされるか? 金型加工などの型彫り加工では、等高線加工、走査線加工が行われます。ボ-ルエンドミルはの主に仕上げ用として使用され、ラジアスエンドミルでは取り残し量が大きくなるため粗加工に使用されます。ラジアスの特長は、剛性が高いため低切り込みでも大きなピックフィードで加工が可能であり、加工能率を高くすることができます。NACHIのラジアスエンドミルにはGS MILLラフィングラジアス、GS MILLハードラジアスなどがあります。ボールエンドミルには、GS MILLハードボール、GS MILLロングネックハードボールなどがあります。 CA4 ハイスエンドミルでシャープコーナ(ピン角)のものがほしい。 ハイスエンドミルはラフイング、ラジアス、ボールを除いてすべてシャープコーナです。ハイヘリ(強ねじれ)タイプにはシャープコーナでないもの(ギャッシュランド付き)があります。 CA5 ギャッシュランド付きとはどんな形状か? 刃のギャッシュ(溝)が外周刃まで達して、コーナ部の刃物強度を高めた刃先処理です。この刃先処理を施されていないのが「シャープコーナ」タイプ、あるいは「ピン角」とも呼ばれています。 エンドミルコーナの刃物角は、ねじれ角、すくい角、外周逃げ角、底刃逃げ角などによって、きわめて鋭敏な刃先になっています。この刃先処理は、刃先コーナからのチッピングによる早期摩耗対策として効果があります。ギャッシュランド付きはGSX MILLのCタイプのエンドミルです。また、ハイスエンドミルは超硬エンドミルに比べて靱性が高いため、ほとんどは「シャープコーナ」タイプです。 CA6 DLCミルの2DLCMと2DLCSCのちがいは? 底刃形状がちがっています。2DLCMはギャッシュランド、2DLCSCはシャープコーナです。またねじれ角は2DLCMの方が大きくなっています。 CA7 刃先交換式エンドミルのNWEXの2000と3000のちがいは? チップサイズが異なります。2000は刃長9mm、3000は13mmです。3000は深い切り込みに適しています。同径であれば、2000の方が刃数が多くなるため、能率を高めることができます。 CA8 ステンレスの浅穴をエンドミルで加工したい。2枚刃と4枚刃のどちらがよいか? 2枚刃をおすすめします。4枚刃は底刃の切りくずポケット容量が小さいため、軽くさらえる程度、又はヘリカル加工(らせん状の工具軌跡で加工)ならば可能です。 なお、エンドミルの中心は切削速度がoで切削していません。ドリルのチゼルに比べてエンドミルの中心刃は強度が弱く、加工硬化性の高いワークでは、エンドミル中心部のチッピングに注意ください。 CA9 外径よりもシャンク径が小さいスモールシャンクのエンドミルはあるか? 立ち壁加工のように、刃長よりも深い側面を加工する場合には、シャンク径の干渉をさけるためにスモールシャンクタイプのエンドミルが使われることがあります。 同じ用途として、ロングネックタイプやロングシャンクタイプのエンドミルも使用されます。こちらの方が一般的です。注意しなければならないのは、エンドミル外径とシャンク径が同径なエンドミルを同じような用途に使うことは避けなければなりません。エンドミルは切削抵抗により倒れが発生します。その場合には、チャックから突き出ているシャンク部がワークに接触することになります。また、エンドミルの外径がマイナス許容差の場合や摩耗により外径が小さくなっている場合等がありおすすめできません。 ロングネックタイプの超硬エンドミルではGS MILLロングネック2枚刃、4枚刃、ボールやX'sミルジオロングシャンクなどがあります。 ハイスエンドミルでは、粗加工用では、AG,SGラフイング各種にスモールシャンクがあります。仕上げ用では、スーパーハードレギュラシャンク2枚刃、4枚刃/2RSE、RSL2SE、4RSE、RSL4SEなどがあります。 CAA セラミックス焼結体を加工する工具は? 本焼結したものであればダイヤによる研削しかありませんが、仮焼結品であれば超硬工具やダイヤモンドコーティング工具で加工は可能です。 CAB インコネルのエンドミル加工をやりたいがどのようなエンドミルで加工すればよいか? 標準在庫品ではXsミルステンレス用をおすすめします。ラジアスエンドミルも適しています。コーナ部の刃先強度があって切れ味も良好です。特殊品として各種サイズ、仕様に合わせたエンドミルを製作しております。当社営業までご相談ください。 CAC グラフアイトの加工で超硬エンドミルを使用しているが、摩耗が早く困っている。アルミナ系のコーテイングはどうか? アルミナコーテングであってもあまり効果は認められません。ダイヤモンドコーテイングをおすすめします。 CAD ガラスエポキシ樹脂・グラファイト用の2枚刃又は4枚刃のエンドミルを探しています。DLCミルでよいか? DLCミルはDLCコーティングを施したエンドミルです。DLCコーティングはアルミの耐凝着性が高い潤滑膜です。耐摩耗性には大きな効果はみられません。寿命対策にはダイヤモンドコーティングミル/2DSEをおすすめします。 CAE AGラフイングとSGラフイングのちがいや選定方法は? コーテイング膜質および材質が異なっています。基本的にはAGラフィングをおすすめしますが、硬度がやや高い調質材や耐熱合金ではSGラフィングの方をおすすめします。 エンドミル / 選定 / 切削条件 / 不具合 / その他 エンドミルQ&Aメニューに戻ります。
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| よくあるお問い合わせQ&A | 2009年01月09日 09:12 AM | |
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CB1 カタログのエンドミル基準切削条件はどのように設定されているのか? 基準切削条件では以下を想定しております。 1.エンドミルは最小限の突き出し長さ(刃長のぎりぎりまでチャッキング)で十分に把握能力のあるチャックで保持されている 2.被削材は基準切削条件で加工しても切削抵抗による振動が発生しないようなクランプがなされている 3.加工される被削材の切削条件に適する能力・剛性を保持した工作機械が使用されている 4.刃先から排出される切りくずがエアーブローやクーラントによって適切に除去されている 5.最初の切り込み時、コーナ、隅部の加工の際に、実際の刃当たり送り量が過大、過小にならないようなパス設定が行われている CB2 切削条件を調整するにあたって考慮すべきことは? カタログ基準切削条件の設定を参考にされて、実際の加工状況に応じて調整ください。状況によっては基準切削条件よりも下げてください。その場合には、切り込み量を小さくする方法と切削速度と送り速度を下げる方法があります。切削速度と送り速度を下げる場合には、同じ比率で下げることを基本としてください。 CB3 基準切削条件よりも深い切り込み(Z方向)で加工したい。切削条件をどのように調整したらよいのか? 1刃・回転当たりの除去体積が同じになることを目安にします。たとえば、切り込み深さを2倍にした場合には、刃当たり送り量を1/2にします(切削速度はそのままで、送り速度を1/2にする)。ただし、刃当たり送り量が極端に小さくなると工具寿命は短くなります。切削速度の調整と、加工面、振動などを確認しながら刃当たり送り量を下げすぎないように調整が必要です。 CB4 刃長や突き出し長さをできるだけ短くするようにいわれるが、どれくらいの差異があるのか? 曲げ抵抗は、長さ比の3乗(長さが2倍で8倍の抵抗)、径比の4乗で効いてきます。剛性が1/8になると寿命は1/8以下になるといわれています。刃長、突き出し長さは1mmでも短く選定・調整することが大切です。 一般的に突き出し長さの長いエンドミルを使用する場合にはびびり対策として送り量をさげて加工します。突き出し長さに対するエンドミルのたわみ量はどれくらい影響するのか算出してみました。突き出し長さを2倍にすると、たわみ量(加工面精度)を一定に保つ場合の送り量は、概算で1/27倍になります。つまり、突き出し長さが2倍程度で加工能率は1/27に低下することになるわけです。 ワークの干渉を最小に抑えることができる5軸加工機が注目されています。5軸加工機であればエンドミルの突き出し長さを極力抑え加工能率を向上させることも可能になります。チッピングが問題となる耐熱合金のような難削材加工にも極ショート刃長のエンドミルを使うことが可能になるわけです。 CB5 SG-FAXエンドミルの再研削品の寿命と切削条件は? 外周逃げ面を再研削すると無処理品と同等の性能になります。切削条件も20~30%下げてください。 CB6 DLCボールエンドミルの基準切削条件表では、切り込み量が0.1Dになっている。ボール部(0.5D)を1パスで加工できないか? 切り込みを深く入れると切削抵抗の増大と、切りくず排出がわるくなるため、送り速度を下げなければならなくなります。送り速度のみ下げすぎますと、切削熱の蓄積による溶着、擦りによる摩耗の増大、ビビリ振動の誘発なども想定されます。切り込みを深くして送り速度を下げるよりも、切り込みを浅くして送り速度を上げて加工した方が、加工・精度の安定性からみて優位になります。バランスのよい切り込み、切削条件の設定が必要です。 CB7 ラフィングエンドミルでSUS304をZ送りで折損した。Z送りはドリルと同じ条件で行った エンドミル底刃のポケット容量が小さいことから、一般的にはZ送りはドリルの1/2~1/3程度で行うことが必要です。ラフィングエンドミルであっても、Z送りは高くできません。 CB8 穴径がφ30のときのコンタリング加工でワークが動いてしまう 穴加工をコンタリングで行う場合、工具送り速度(工具軸の速度)と実行送り速度(加工点の速度)に著しい差を生じることがあります。実行送り速度が早くなり、切削抵抗も過大になることがありますので送り速度の設定に注意が必要です。 CB9 超硬エンドミルはクーラントを使わない方がよいのか? GSXコート、GSハードコートなど耐熱性の高いコーティングを施したエンドミルでは、高硬度材の高速ミーリングが可能です。高速ミーリングの場合には、刃先加工点がきわめて高い温度になります。高速回転で断続切削している加工点へクーラントを供給すると工具が熱衝撃を受けてサーマルクラックによる工具損傷を起こすやすくなります。高速ミーリングにはエアーブロー又はミストをおすすめします。溝などの連続加工や中低速加工、被削材では高硬度材を除く鋼や、アルミ、ステンレス、耐熱合金等にはクーラントを供給する方が良好です。 CBA ラフィングエンドミル、アルミA5052の溝加工で溶着して加工ができなくなった。外径6mm 、オイルミスト、回転数4500min-1、送り速度600mm/min、切込み深さ2.4mm、加工機械はロボドリル 水溶性クーラントに切り替えをおすすめします。また、切削条件を下げてみてください。 DLCミルアルミ用をおすすめします。高潤滑膜のDLCコーティングを施し、アルミの耐凝着性に優れています。 CBB ラフイングエンドミルφ18(再研品)でSKD61を加工中にエンドミルが抜けてきた。つかみ代は30mm、切削条件、切り込みをどうすればよいか? エンドミルは、曲げ抵抗を受けて加工しています。この曲げ抵抗はシャンクをコレットから押し出す力を発生させています。つかみ代が少ないと把握力が十分ではなくなることがあります。また、繰り返し曲げ抵抗はコレットをラッパ状に塑性変形(摩耗)させやすくなります。摩耗したコレットは実際のつかみ代をさらに短くしています。 エンドミルの抜け対策には、つかみ代を大きくするか、新しいコレットに交換する必要があります。また、切り込み量や送り量を下げて、曲げ抵抗を軽減させてください。 エンドミル / 選定 / 切削条件 / 不具合 / その他 エンドミルQ&Aメニューに戻ります。
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| よくあるお問い合わせQ&A | 2009年01月09日 09:12 AM | |
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CC1 カタログの切削条件の通りに加工するとエンドミルがすぐに折れた カタログに記載するのは推奨条件ではありません。基準切削条件です。基準切削条件では以下を想定しております。実際に使用される状況によって、切削速度、送り速度の調整、切り込み量の増減をしていただく必要があります。 基準切削条件では以下を想定しております。 1.エンドミルは最小限の突き出し長さ(刃長のぎりぎりまでチャッキング)で十分に把握能力のあるチャックで保持されている 2.被削材は基準切削条件で加工しても切削抵抗による振動が発生しないようなクランプがなされている 3.加工される被削材の切削条件に適する能力・剛性を保持した工作機械が使用されている 4.刃先から排出される切りくずがエアーブローやクーラントによって適切に除去されている 5.最初の切り込み時、コーナ、隅部の加工の際に、実際の刃当たり送り量が過大、過小にならないようなパス設定が行われている CC2 SCM440調質材にハイスラフィングエンドミルを使用しているが、工具寿命が短い 硬度が高い場合には、超硬エンドミルのGS MILLラフィング/GSRE、GS MILLラフィングラジアス/GSRE-Rをおすすめします。 CC3 加工中に折れることがある。折れる前に再研削したいが、再研削の目安となるデータはないか? 切削条件、被削材の被削性、使用機械などによっても左右されます。加工データをとって管理されることをおすすめします。被削材の仕様変更があった場合は、同等材であっても被削性が変わり、工具寿命も変わることがあります。 CC4 ポケット粗加工でラフィングの寿命が短い 立型のポケット加工では、エアーやクーラントをつかっても切りくずが排出しにくくなり、切りくずの再切削、噛み込みなどによるチッピング、欠けなどが発生する場合があります。特に高能率加工が可能なGS MILLラフィングなどの切りくずは、見かけ上の体積が小さくて重いため、深いポケット加工ではその傾向が大きくなります。切りくずが除去されやすいように送り速度を下げて、切りくずの大きさ、厚みを小さくする必要があります。 CC5 加工面が倒れる。エンドミルにテーパがつけられているのか? エンドミルには、テーパ、バックテーパはついていません。ただし、外径許容差の範囲以内で、かつ外径許容差の1/2以下の正テーパがついている場合があります。 加工面の倒れは、切り込み量、送り速度、エンドミル径などを変えて調整してみてください。 CC6 ハイスエンドミルは加工すると倒れる。超硬エンドミルに変えれば倒れがなくなるか? 倒れはなくなりませんが小さくなります。構造材の材料特性として縦弾性係数(ヤング率)があります。超硬はハイスの2~3倍高くなります。つまり、倒れは1/2~1/3に減ずることになります。切削抵抗は切り込み量と送り量(一回転で1刃が削る体積)で大きく左右されますが、超硬エンドミルはハイスエンドミルと比較して、切り込みを小さくして高速で加工する切削条件を設定しております。硬くて欠けやすい材料的な事情もありますが、そのような加工方法が、超硬は倒れない、という印象を与えるのかもしれません。 エンドミル / 選定 / 切削条件 / 不具合 / その他 エンドミルQ&Aメニューに戻ります。
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| よくあるお問い合わせQ&A | 2009年01月09日 09:10 AM | |
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CD1 4枚刃で溝加工ができるとあるが、2枚刃の方がよいとこれまで教わった 切りくず排出性のよい被削材の場合や横型マシンなど切りくず排出を問題にしない加工方法に限れば4枚刃の使用でも問題ありませんが、2枚刃の方がエンドミルのチップポケットが大きいため、溝加工には有利でした。ところが、GSX MILL、GS MILL、X’sミルジオなどの4枚刃エンドミルでも剛性を下げないで切りくず排出しやすい溝形状にデザインされているため、広範な被削材、加工条件で溝加工を可能にしています。また、2枚刃よりも高能率化がはかれます。 CD2 エンドミルにはねじれ角がいろいろある。どのような特性があって使い分けられるのか? 加工面の粗さとうねり、工具寿命や再研削が容易などからねじれ角30°が標準タイプとして適用されています。弱ねじれ(15°)は、加工断面精度の高い溝加工が可能ですが、切りくず排出性が悪く、加工面精度はよくありません。強ねじれ(50°)は、加工面粗さはきれいになりますが、うねりが大きくなることがあります。ねじれが大きいとリフト作用が大きくなるため、強ねじれによる溝加工では切りくず排出性がよくなります。 CD3 ダウンカットとアップカットの使い分けは? アップカットは切削の食込みが0からはじまるため、剛性の低い機械でも加工できます。また、こすりにより加工面が光沢面できれいです。しかし、最近では一般的にダウンカットで加工されています。こすりによる工具寿命が大きく影響するとみられるからです。加工面を往復するとダウンカットとアップカットを繰り返すことになります。ダウンカットに固定して切削すると工具は一方向の進行に限られてしまい、能率が低下してしまい、一概にどちらともいえません。また、3次元加工では、一方向の進行であっても、傾斜や凸凹面によってアップカットとダウンカットを繰り返すことになってしまう場合があります。そこで、加工領域によって工具の進行方向を変えたり、Z方向に輪切りした等高線加工などいろいろな加工方法が行われています。 CD4 AGコーティングとSGコーティングの違いは? SGはTiCN系のコーティングに対し、AGはTiAlN系のコーティングです。TiCN系は耐摩耗性にすぐれ、TiAlN系は耐熱性にすぐれています。 CD5 粗加工用としてラフィングエンドミルがありますが、波形ニックの特長はなにですか 1.ニックを配置することで、部分的に切り残しが生じ、切削抵抗を小さくする(70~80%) 2.凸凹の加工面であるため滑りが生じにくい。(びびり振動しにくい) 3.切りくずの見かけの体積が小さく切りくず処理が容易で切りくず排出性がよい。 ただし、立型のポケット加工では、エアーやクーラントをつかっても切りくずが排出しにくくなる場合があり注意が必要 CD6 ラフィングエンドミルのニックでファインピッチと通常のピッチの使い分けは? ファインピッチにすることで切削抵抗が小さくなり、より高い送り条件で加工ができます。AGやSGの各種ハイスラフィングエンドミルやGS MILLラフィングはファインピッチを採用しています。切削抵抗が小さいアルミ用には高切込みが可能な従来ピッチ、コースピッチのものを使用することもあります。 CD7 粗加工用のラフイングとヘビーの違いは? ラフィングは曲線波形ニックで刃先の波形が加工面に残るため粗加工専用です。ヘビーは刃先がフラットなニックのため中仕上加工で使用できます。 CD8 ヘビーとラフイングの仕上げ面粗さは? 切削条件に左右されますが、ヘビーはRz5μmまで可能ですが、▽▽ぐらいを想定ください。ファインピッチラフイングはRz35μm以上になります。▽程度を目安としてください。 CD9 エンドミルの底刃には長短刃タイプとチゼル刃タイプがあるが、そのちがいは? 長短刃タイプは、底刃切削する加工で切削バランスが悪くなることがあります。再研削の精度が十分でないと座ぐり加工では中心に芯残りを発生させたり、欠けやすくなります。チゼルタイプは切削バランスが安定していて、超硬エンドミルを中心に偶数刃のほとんどのエンドミルに採用されています。NACHIは偶数刃のすべてのエンドミルにチゼル刃タイプを採用しています。 CDA 「NACHI SUPERHARD 4SE 40S4 L6210 BH01」 同じものを購入したいが、40S4とBH01は何を意味しているのか? 型番4SE(スーパハード4枚刃)の外径40mmです。40S4の40はエンドミル外径です。S4は4枚刃をあらわしています。L6210はLIST6210の略です。4SEと同様に型番を表しています。GH01は製造番号です。 エンドミル / 選定 / 切削条件 / 不具合 / その他 エンドミルQ&Aメニューに戻ります。
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| よくあるお問い合わせQ&A | 2009年01月09日 09:09 AM | |