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CA1 座ぐり加工でフラットな面が要求されている。底刃クリアランスのつけていないエンドミルはないか? すべてのエンドミルに1~3°程度のクリアランス角がつけてあります。座ぐり加工にはアクアドリルEXフラット/AQDEXZをおすすめします。 CA2 エンドミル加工で研削仕上げのような加工面粗さ精度を確保したい。 極ショート刃長の4枚刃エンドミルGSX MILL4枚刃1D/GSX4C-1Dをおすすめします。剛性が高く、耐摩耗性に優れているため加工面精度が良好です。 CA3 ボールエンドミルとラジアスエンドミルはどのような使い分けがされるか? 金型加工などの型彫り加工では、等高線加工、走査線加工が行われます。ボ-ルエンドミルはの主に仕上げ用として使用され、ラジアスエンドミルでは取り残し量が大きくなるため粗加工に使用されます。ラジアスの特長は、剛性が高いため低切り込みでも大きなピックフィードで加工が可能であり、加工能率を高くすることができます。NACHIのラジアスエンドミルにはGS MILLラフィングラジアス、GS MILLハードラジアスなどがあります。ボールエンドミルには、GS MILLハードボール、GS MILLロングネックハードボールなどがあります。 CA4 ハイスエンドミルでシャープコーナ(ピン角)のものがほしい。 ハイスエンドミルはラフイング、ラジアス、ボールを除いてすべてシャープコーナです。ハイヘリ(強ねじれ)タイプにはシャープコーナでないもの(ギャッシュランド付き)があります。 CA5 ギャッシュランド付きとはどんな形状か? 刃のギャッシュ(溝)が外周刃まで達して、コーナ部の刃物強度を高めた刃先処理です。この刃先処理を施されていないのが「シャープコーナ」タイプ、あるいは「ピン角」とも呼ばれています。 エンドミルコーナの刃物角は、ねじれ角、すくい角、外周逃げ角、底刃逃げ角などによって、きわめて鋭敏な刃先になっています。この刃先処理は、刃先コーナからのチッピングによる早期摩耗対策として効果があります。ギャッシュランド付きはGSX MILLのCタイプのエンドミルです。また、ハイスエンドミルは超硬エンドミルに比べて靱性が高いため、ほとんどは「シャープコーナ」タイプです。 CA6 DLCミルの2DLCMと2DLCSCのちがいは? 底刃形状がちがっています。2DLCMはギャッシュランド、2DLCSCはシャープコーナです。またねじれ角は2DLCMの方が大きくなっています。 CA7 刃先交換式エンドミルのNWEXの2000と3000のちがいは? チップサイズが異なります。2000は刃長9mm、3000は13mmです。3000は深い切り込みに適しています。同径であれば、2000の方が刃数が多くなるため、能率を高めることができます。 CA8 ステンレスの浅穴をエンドミルで加工したい。2枚刃と4枚刃のどちらがよいか? 2枚刃をおすすめします。4枚刃は底刃の切りくずポケット容量が小さいため、軽くさらえる程度、又はヘリカル加工(らせん状の工具軌跡で加工)ならば可能です。 なお、エンドミルの中心は切削速度がoで切削していません。ドリルのチゼルに比べてエンドミルの中心刃は強度が弱く、加工硬化性の高いワークでは、エンドミル中心部のチッピングに注意ください。 CA9 外径よりもシャンク径が小さいスモールシャンクのエンドミルはあるか? 立ち壁加工のように、刃長よりも深い側面を加工する場合には、シャンク径の干渉をさけるためにスモールシャンクタイプのエンドミルが使われることがあります。 同じ用途として、ロングネックタイプやロングシャンクタイプのエンドミルも使用されます。こちらの方が一般的です。注意しなければならないのは、エンドミル外径とシャンク径が同径なエンドミルを同じような用途に使うことは避けなければなりません。エンドミルは切削抵抗により倒れが発生します。その場合には、チャックから突き出ているシャンク部がワークに接触することになります。また、エンドミルの外径がマイナス許容差の場合や摩耗により外径が小さくなっている場合等がありおすすめできません。 ロングネックタイプの超硬エンドミルではGS MILLロングネック2枚刃、4枚刃、ボールやX'sミルジオロングシャンクなどがあります。 ハイスエンドミルでは、粗加工用では、AG,SGラフイング各種にスモールシャンクがあります。仕上げ用では、スーパーハードレギュラシャンク2枚刃、4枚刃/2RSE、RSL2SE、4RSE、RSL4SEなどがあります。 CAA セラミックス焼結体を加工する工具は? 本焼結したものであればダイヤによる研削しかありませんが、仮焼結品であれば超硬工具やダイヤモンドコーティング工具で加工は可能です。 CAB インコネルのエンドミル加工をやりたいがどのようなエンドミルで加工すればよいか? 標準在庫品ではXsミルステンレス用をおすすめします。ラジアスエンドミルも適しています。コーナ部の刃先強度があって切れ味も良好です。特殊品として各種サイズ、仕様に合わせたエンドミルを製作しております。当社営業までご相談ください。 CAC グラフアイトの加工で超硬エンドミルを使用しているが、摩耗が早く困っている。アルミナ系のコーテイングはどうか? アルミナコーテングであってもあまり効果は認められません。ダイヤモンドコーテイングをおすすめします。 CAD ガラスエポキシ樹脂・グラファイト用の2枚刃又は4枚刃のエンドミルを探しています。DLCミルでよいか? DLCミルはDLCコーティングを施したエンドミルです。DLCコーティングはアルミの耐凝着性が高い潤滑膜です。耐摩耗性には大きな効果はみられません。寿命対策にはダイヤモンドコーティングミル/2DSEをおすすめします。 CAE AGラフイングとSGラフイングのちがいや選定方法は? コーテイング膜質および材質が異なっています。基本的にはAGラフィングをおすすめしますが、硬度がやや高い調質材や耐熱合金ではSGラフィングの方をおすすめします。 エンドミル / 選定 / 切削条件 / 不具合 / その他 エンドミルQ&Aメニューに戻ります。
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| よくあるお問い合わせQ&A | 2009年01月09日 09:12 AM | |